理系大学院生の雑記

2018年に東工大工学院電気電子系の院試を受験、合格しました。私が合格するために行った勉強法などを共有したいと思います。是非参考にしてください。

電気回路

例によって忘れていたことが多すぎたので簡単な理論本からはじめました。

単位が取れる電気回路ノート (KS単位が取れるシリーズ)

単位が取れる電気回路ノート (KS単位が取れるシリーズ)

めちゃくちゃわかりやすいですが、ホントに入門書です。多くの人はいらないと思います。私には非常に役立ちました。

次にちゃんとしたというか理論を身につけるため電気学会の参考書を読みました。基本的にはわかりやすいですがところどころわかりませんでした。このレベルの理論を知っていれば問題ないです。

電気回路論 (電気学会大学講座)

電気回路論 (電気学会大学講座)

演習書

解きながら学ぶ電気回路演習

解きながら学ぶ電気回路演習

はじめにこの演習書に取り組みました。基本的な問題が多く、とっつきやすいです。東工大の難易度とあった演習書でこれだけでもいける気がします。でも三相交流や分布定数回路はないです。
詳解電気回路演習 上

詳解電気回路演習 上

この詳解上下が演習書として良いと思いました。問題数が多いので解く問題を選ぶ必要がありますが、優しい問題から難問まであるので重宝します。過去問を解くときにも参考にしながら解けるので持っておくべきだと思います。

分布定数回路

自大で学ばなかったのでかなり苦労しました。結局東工大レベルの問題であれば、過去の講義ノートで対応できると思います。
H22年度 | 回路理論 a - TOKYO TECH OCW
東北大や千葉大講義ノートもかなり参考になります。
http://www.ecei.tohoku.ac.jp/yamada/Lecture/yamada/index.htm
http://www.te.chiba-u.jp/~ken/lecture/Trans-4.pdf

電子回路

残念ながら私の受験年度にはでませんでしたが、非常に対策のしやすい科目です。トランジスタMOSFETのみで、他にはオペアンプだけです。

基本からわかる 電子回路講義ノート

基本からわかる 電子回路講義ノート

まずめちゃくちゃ簡単な参考書が上のものです。MOSFETオペアンプの基本的な考え方が身につきます。特にイマジナリーショートがわかりやすく書かれていました。

まともな参考書は他大の受験を考えれば

アナログ電子回路―集積回路化時代の―

アナログ電子回路―集積回路化時代の―

が適切だと思います。問題の解説もわかりやすいです。

電子情報回路 I

電子情報回路 I

東北大の教科書です。これも問題の解説がわかりやすいのでおすすめです。主にこれを使いました。これが読めればこれだけでもいいと思います。

H25年度 | アナログ電子回路 b - TOKYO TECH OCW
講義ノートにも基本的な考え方が載っています。FETの等価回路での計算方法などが詳しいです。想定問題の発振回路の類題が載っています。参考にしてください。